ささやきの小径を歩く

 奈良に旅行し、春日大社から旧志賀直哉邸まで「ささやきの小径」を歩きました。
 正式には「下の禰宜道(しものねぎみち)」といい、鎌倉時代に春日大社の神職たちが住んでいた高畑町から大社まで通ったそうです。明治から昭和初期にかけて多くの文人や芸術家が高畑に住み、志賀直哉もこの道をよく散歩しました。
 馬酔木の原生林のトンネルになっています。小説「暗夜行路」は、直哉が高畑時代に書き上げたとされ、ここを散歩しながら構想を練ったことでしょう。
 フォーカシングで心の声や気持ちを聴くには、静かな環境で、自分と対話する時間が必要です。ささやくような、かすかな感じは、創造の源ともいえるでしょう。

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