集いin京都、充実の秋

 日本フォーカシング協会の「フォーカサーの集いin京都」が10月4、5の両日、京都の龍谷大学で開かれました。2025年度の年次大会を兼ねており、充実した時間を過ごしました。
 初日の午前は、池見陽さん(関西大名誉教授)を迎え、質問者3人と対話形式で語ってもらいました。池見さんはシカゴ大大学院でジェンドリンの聴き方を見て「短時間で人が変わっていくインパクトがあった」と語りました。
 ジェンドリンについて「言葉をすごく精密に使っている。弱者や病者にものすごい優しさ、慈悲深さを持っていた。ユダヤ人としてナチに迫害されたことと関係あるかもしれない。日本好きで、子供も日本人と結婚して三重県にいた」と話しました。
 午後は、加藤敬介さんが20年前、自ら見た夢についてジェンドリンに聴いてもらった時のビデオを視聴して、感想を話し合う出店に参加しました。ニューヨークでの「ウイークロング」というワークショップの一コマで、私(上村)も立ち会っていました。あらためてビデオを見ると、ジェンドリンが、加藤さんに起こっていることを話す必要はないことを明示していることが印象的でした。夢を見た人のプライバシーを尊重する姿勢です。
 2日目は午前が得丸智子さんの「気がかりから始めるTAE」、午後は前田満寿美さんら4人による「やさしいインタラクティブ・フォーカシング」の出店に行きました。自分自身のテーマを取り上げ、ペアになった人に聴いてもらうことで、頭で考えていたことが、カラダで納得できるようになりました。
 集い前には宝塚市の手塚治虫記念館を見学しました。NHK朝ドラ「あんぱん」に手塚治虫役が登場し、関心を持っていました。昼休みには、龍谷ミュージアムで仏教界での夢の展示を見ました。
 来年の集いは富山県で開かれます。