フォーカシング指向心理療法を学ぼう

  札幌フォーカシングプロジェクトは6月17日(土)と18日(日)に札幌市のかでる27で、龍谷大心理学科の内田利広教授を招いたワークショップ「フォーカシング指向心理療法を学ぶ」を開きます。
 フォーカシング指向心理療法とは、行き止まりを脱して、新しい体験的な一歩が生じるような聴き方です。1日目は午後1時半から5時半まで、フォーカシングと指向心理療法の基礎について、2日目は午前9時半から午後4時半まで、面接の録画やデモンストレーション、事例検討を交えて、より実践的に学びます。
 参加費は7千円。1日のみは4千円。日本フォーカシング協会メンバーはそれぞれ6800円、3800円。申し込みは6月10日までに、以下のこくちーずプロのURLから。https://www.kokuchpro.com/event/775aa233e2db9c144972f59b30974e6e/
 内田さんは元京都教育大教授で、日本フォーカシング協会の会長も務めました。TIFI(国際フォーカシング研究所)認定のフォーカシングコーディネーターです。著書に「フォーカシング指向心理療法の基礎」、「期待とあきらめの心理-親と子の関係をめぐる教育臨床」、「母と娘の心理臨床」があります。

 ジェンドリンは「フォーカシング指向心理療法 体験過程を促す聴き方」(上、下巻、金剛出版、1998年)を出版しています。同書の日本語版への序で、「ここで言う『からだ』は、状況を生きているからだなのである。日本で、からだに注意を向けるというと、状況を置き去りにして、すぐに宇宙的で平安な『からだ』に入っていってしまうことがある。どちらも大切なのだが、フォーカシングでいう『からだ』は、状況ー内のからだである」と書いています。これは今も大事な指摘です。

「フォーカシング指向心理療法を学ぶ」ワークショップのチラシ