心の瞳で見つめれば…大島花子コンサート
坂本九と柏木由紀子の長女・大島花子のコンサートが12月13日、札幌豊平館で開かれました。
「上を向いて歩こう」や「見上げてごらん夜の星を」など坂本九の大ヒット曲のほかに、しみじみと私に響いてきたのが「心の瞳」でした。
この曲は坂本九の遺作です。自らこういう歌をつくりたいと持ちかけ、荒木とよひさが作詞、三木たかしが作曲しました。ラジオ番組で収録された1985年8月12日のまさにその夜、日航機墜落事故で亡くなりました。この番組を聴いた中学音楽教師が生徒のための合唱曲に編曲、今では合唱曲として広まり、私の耳にも残っています。
歌詞は「心の瞳で 君を見つめれば」で始まります。愛することを「言葉で言えない胸の暖かさ」と表現しました。これは言葉になる前のカラダの感じ、フォーカシングで言うフェルトセンスにあたるでしょう。大島は「父の母へのラブソングです」と紹介しました。
坂本九が亡くなって2025年で40年。今では会えない家族との愛をテーマにした歌声は、笹子重治のギターに乗って、時を超えた人のつながりを感じさせました。