クリスティーンの死を悼む
オランダのフォーカシングコーディネーター・クリスティーンが亡くなりました。86歳だったそうです。
私は2002年に米国西海岸で開かれたフォーカシング国際会議の余興で、ユーモアあふれる彼女の演技を思い出します。修道女の衣装でステージに登場し、「突然、シフト(変化)がやってきた」と言って=写真上=、しゃがみ込み、フォーカシングでフェルトセンスに触れているときに大きな気づきが訪れたかのように表現しました。神の啓示のようで、大笑いしました。日本で言うと、座禅していたお坊さんが「今、悟りが開いた」と目を見開いて立ち上がるようなものでしょうか。
会議後、サンフランシスコのアン・ワイザーの家に寄った時、先に滞在していたクリスティーンと庭でフォーカシングをしました=写真下=。この時の様子を私は「胸のあたりに感じた、人とつながっている良い感じが体に広がっていった」(北海道新聞、同年5月30日朝刊「心の声を聴く」)と書いています。
言語や宗教の違いを超えたフォーカシングの魅力に触れさせてくれた彼女がいなくなり、残念です。