日本フォーカシング協会年次大会兼フォーカサーの集い2021が、同年6月26日と27日、ズームで開かれました。札幌フォーカシングプロジェクトのメンバーがスタッフを務め、公開講座を合わせると日本各地やタイ、フランス、カナダ、オーストラリアから200人以上が参加しました。ご苦労さまでした。
開会式後の歓迎行事では、石狩市のバリトン歌手今野博之さんが妻くる美さんのピアノ演奏をバックに北海道にちなんだ名曲5曲と、ジェンドリン夫妻をしのんで「千の風になって」を演奏しました。
その後、出店が3日間で4つの時間枠に開かれ、全部で17が開店しました。
このうち、27日の村里忠之さんの出店は、「コロナ禍の慈悲的英知」と題して、存在の長さでは先輩と言えるウイルスに対して私たち人間、とりわけフォーカシングを知る者がとりうる態度を話し合いました。質疑では、「ウイルスのような異物を排除しようとして、追い出せなくなったら、共生を始める。それを寛容という」など議論が深まっていきました。コロナと敵対するのではなく、棲み分ける知恵を探ったのです。