「フォーカシングは小さな悟りのプロセス」

 フォーカシングプロジェクト主催の「ジェンドリン哲学と仏教について体験的に語りあおう」第3回が3月6日、ズームで開かれました。岡村心平さん(神戸学院大)と土江正司さん(一心塾・島根県)が講演しました。このうち、土江さんの許可を得て、「人生からの問いかけに気づいていますか?~仏教的思考法に触れる」と題した発表の資料を転載します。
 仏教的思考の出発点である「苦」や、心理療法分野でも人気のマインドフルネス(正念)、すべての事物は関係によって存在し得ているという「空」の哲学、心の拠り所をどこに置くか、といった深いテーマを、わかりやすく語ってくれました。空であるのに、私たちがつい固定概念で事物を見てしまうところに「苦」が生じます。フォーカシングによって固定概念から解放されるところは、仏教の「正定」(=さとり)と同じプロセスだと、土江さんは考えているそうです。

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